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講師の負担を楽にする研修会アンケートのテンプレートと作り方

2020.04.14

カテゴリ: セミナー・シンポジウム

 

研修会のアンケートづくりに苦戦していませんか?

実は、アンケートを作成する前に、研修会においてアンケートが果たす役割を知らなければ、効果的なアンケートとはなりません。

 

この記事では、アンケートが研修会において果たす役割と、アンケートの作り方のコツを紹介します。

テンプレートをダウンロードできるサイトや、簡単にアンケートを作成できるツールもご紹介するので、参考にしてください。

 

 

1.研修会においてアンケートが果たす役割

研修会のアンケートを作る前に、研修会においてアンケートが果たす役割を知ることが重要です。

 

教育を評価するモデルの1つに「カーク・パトリックモデル」というものがあります。アメリカの経済学者カーク・パトリックが1959年に提案して以降、多くの企業がこのモデルを参考にしています。

カーク・パトリックモデルは教育プログラムの効果を評価し、プログラムの改善に役立てる評価法の1つであり、研修会におけるアンケートの役割についても重要なことを教えてくれます。

 

 

カーク・パトリックは、教育の評価手順を下記のように4段階に分けました。

 

レベル1:Reaction(反応)

受講直後のアンケート調査などによる学習者の研修に対する満足度の評価

 

レベル2:Learning(学習)

筆記試験やレポート等による学習者の学習到達度の評価

 

レベル3:Behavior(行動)

学習者自身へのインタビューや他者評価による行動変容の評価

 

レベル4:Results(業績)

研修受講による学習者や職場の業績向上度合いの評価

 

 

これを見ると、研修会後のアンケートはレベル1の「学習者の研修に対する満足度の評価」のために実施されることがわかります。

つまり、研修会のアンケートは「研修会の内容は有意義なものであったか」「今の自分に必要な内容だったか」「講師の質はどうか」といった内容を調査するために行うのです。

 

また、研修アンケートによって「講師は参加者に伝わる話し方ができているかどうか」も調査することができるため、講師自身のスキルアップのためにもアンケートは有効です。

このように、アンケートは研修会の効果を測定するためのステップの一部でしかなく、調査できる内容は限定的であることを知った上で、アンケートの設問を考えていく必要があります。

 

 

逆に言えば、研修会が成功したかどうかを測るためには、本来1か月、3か月、6か月といった長期的なスパンで行う必要があるため、アンケートで研修会の効果すべてを調査しようと思わなくても良いということにもなります。

 

 

2.研修アンケートの作り方のコツ

研修アンケートを作る際には、「回答者が答えやすいフォーマット」を意識する必要があります。

そのためには、下記のような要素を盛り込むと良いでしょう。

 

 

【無記名式にする】

記名方式だと、講師や企業に気を遣って正直な感想を書きにくくなってしまいます。無記名方式にすれば、回答者も自由な感想を書きやすくなります。

 

 

【5段階評価や選択式の設問を使う】

自由記述式の設問に答えるには集中力を要します。そのため、自由記述式の設問が多いと、回答者はプレッシャーに感じてしまいます。基本は5段階評価や選択式の設問を使い、ポイントを絞って「なぜそう思いましたか」など自由記述式の設問を併用することで、答えやすいアンケートを作成できます。

 

 

【アンケートに盛り込む内容】

アンケートの設問は、「研修内容はわかりやすかったか」「講師のしゃべり方はどうだったか」など、研修会自体の満足度を問うものが基本となります。それに加えて、「研修会の日時や会場は最適だったか」などの設問も有効です。回答者にとって参加しやすい場所や日時を知ることができ、今後の研修会に反映することができます。

 

 

3.研修会で使えるアンケートのテンプレート

この章では、研修会で使えるアンケートのテンプレートがダウンロードできるサイトやツールを紹介します。

 

3-1.研修会アンケートのテンプレートがダウンロードできるサイト

下記サイトでは、研修会アンケートのテンプレートをダウンロードできます。

 

『PHP人材開発』

https://hrd.php.co.jp/shainkyouiku/cat21/post-701.php

 

5段階評価の設問と、自由記述式の設問のバランスが良いアンケートのテンプレートです。

名前を記入するタイプとなっているが、これを参考に項目をアレンジして自分で作っても良いでしょう。

 

 

3-2.web上で研修会アンケートを作成できる「googleフォーム」

その他、アンケート作成ツールを利用して作成するのもおすすめです。

もっともポピュラーで、かつ無料でアンケートを作成できるのが「googleフォーム」です。

 

『googleフォーム』

https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/

 

googleフォームはweb上に無料でアンケートを作成できる優れたツールです。選択式やプルダウン式など、高度なアンケートが簡単に作成できます。

web上で回答を集めることができるため、アンケート用紙を作成する必要がないのもメリットです。

 

 

4.研修会後のフォローアップも大事

研修会直後は参加者の気持ちや意識が高いこともあり、アンケートだけで研修会の正確な感想を集めるのは難しいものがあります。また、最初に紹介したように、アンケートはあくまでも教育レベルを評価する第一段階のツールであり、実際に研修会の効果が表れているかどうかを知るためには、継続的な取り組みが必要です。

 

具体的には、下記のような手法が有効です。

 

・スキルテストを行う

・再度アンケートを実施する

 

これらのテストやアンケートを研修会後1~3週間後に行うことで、「研修会の効果は表れているか」「自身の業務に生かせているか」「成果につながっているか」を調査することができます。

 

このような継続的な調査によってはじめて、研修会の効果を計測することが可能になるのです。

 

5.まとめ

研修会のアンケートは研修会のプログラムや進行の仕方、講師のプレゼン内容などを調査するために有効です。今回ご紹介したアンケートを作るコツやテンプレート、ツールを利用して、ぜひ効果的なアンケートを作成してみてください。