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国際学会を進行する座長として覚えたい英語フレーズ

2020.04.14

カテゴリ: セミナー・シンポジウム

 

国際学会の座長は、日本語で進行できる国内の学会座長とは異なる苦労やプレッシャーがあります。

英語が得意であっても、学会という特別な場所でどのような英語フレーズがふさわしいか、悩む方もいるのではないでしょうか。学会で使える英語フレーズをインプットしておけば、当日も慌てず余裕を持ってセッションを進行することができます。

 

そこで、この記事では、学会の挨拶、質疑応答、セッション終了の挨拶に使える便利な英語フレーズを紹介します。国際学会の座長を務める方は、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

 

1.学会の開会アナウンスや挨拶におすすめの英語フレーズ

最初に、学会の開会時や挨拶に使える英語フレーズを紹介します。

学会は厳かな雰囲気だからと、無理に固い表現を覚えようとしなくてもかまいません。シンプルにわかりやすい表現を使うことを意識しましょう。

それでは、学会の挨拶で使える英語フレーズを1つずつ見ていきましょう。

 

1-1.セッション開始の挨拶

 

【学会最初の座長を務める場合】

Good morning everyone. I’d like to welcome you all and thank everyone for coming.

 

・皆さん、おはようございます。ようこそお越しくださいました!

 

Good morning everyone. Welcome to this session. This is a session on “□□□”(セッションのタイトル).

 

・皆さん、おはようございます。当セッションへようこそ。当セッションは「□□□」に関するものです。

 

 

【2番目以降の座長を務める場合】

Welcome to session 〇(セッションの順番),on □□□(セッションのタイトル).

 

・それでは、〇番目のセッションである「□□□」を始めたいと思います。

 

「Thank you for coming」の他に「Thank you for joining us」を使うのもおすすめです。

上記に加えて、「We have three presentations of full papers in this session.」(当セッションでは3人の方が発表してくださいます)などと付け加えると、セッションの長さを説明できます。

 

1-2.自己紹介

I am the chairperson for this session, Taro Yamada from AAA hospital.

 

・今回座長を務めます、AAA病院の山田太郎です。

 

挨拶の後に、座長の自己紹介があると良いでしょう。肩書や出身は一言付け加える程度に収めます。

 

1-3.注意事項のアナウンス

Each paper in this session is allotted twenty minutes, and a further ten minutes are available for questions and discussion.

 

・各演題の発表時間は20分になります。また、発表後には質疑応答の時間を10分間設けたいと思います。

 

時間配分を説明するアナウンスです。questionsやdiscussionの他にcommentsを使ってもOK。

 

1-4.演者の紹介

Ok, the first presentation is about the paper entitled “□□□”(演題のタイトル) .This paper will be presented by Dr.Hanako Tanaka.

 

・それでは、さっそく最初の演題「□□□」に入っていきましょう。発表者は山田花子先生です。

 

OK, I’d like to welcome our first speaker to the stage, from BBB university, Dr. Hanako Tanaka.

 

・それでは、最初の発表者を案内いたします。BBB病院の、山田花子先生です。

 

名前と所属はどちらが先になっても問題ありませんが、一般的に英語で紹介する場合は名前が最後に来ると良いとされています。

 

 

2.質疑応答におすすめの英語フレーズ

発表後の質疑応答は臨機応変な対応が求められる場所であり、座長としての英語力や対応力が試されます。

質疑応答で使える英語フレーズを1つずつ見ていきましょう。

 

2-1.発表者への謝辞

Dr.Tanaka, thank you very much for interesting presentation.

 

・田中先生、大変興味深い発表をありがとうございました。

 

質疑応答の前に、必ず発表者へ謝辞を表しましょう。

interestingは状況に従って、great(優れた),wonderful(すばらしい),valuable(価値のある)などに置き換えるとグッド。

 

2-2.質疑応答を促す

Now Let’s open questions and comments from the audience. Do you have any questions?

 

・それでは、これより皆様からの質問やコメントを受け付けたいと思います。

 

Now we have 10 minutes for your questions and I welcome your comments as well. Please state your name and affiliation when you are called on.

 

・それでは、これより10分間の質疑応答の時間に移ります。コメントも歓迎します。発言する際には、お名前とご所属の発表をお願いいたします。

 

welcomeを使うことで、質問やコメントを受け付けやすい雰囲気づくりができます。

 

2-3.質問者を指名する

【質問者の名前がわかる場合】

Yes,Dr.Takahashi,please.

 

・はい、高橋先生、どうぞ。

 

【席を指名する場合】

Yes,this person here,please.

 

・はい、こちらの方、どうぞ。

 

2-4.座長から質問する

OK, then, may I ask you a question? I think ・・・

 

・それでは私の方から質問してよろしいでしょうか。私が思うに・・・。

 

質問がない時に、座長から質問をする際に使える英語フレーズです。

発表を聞きながら、事前に質問を考えておくことをおすすめします。

 

2-5.質疑応答を終える

【議論が進まない場合】

I am very sorry to have to limit the interesting discussion on this paper, but we have to remain on schedule.  Dr. Tanaka will be available to answer further questions after the session is over. Thank you.

 

・大変興味深い内容のところ恐縮ですが、時間も迫っておりますので、このお話はここまでとさせていただきます。セッションが終わった後に、田中先生に質問することも可能ですので、続きは後ほど議論していただければ幸いです。どうもありがとうございました。

 

議論が白熱したり、平行線を辿ったりした場合には、上記のようなフレーズで柔らかに議論を切り上げ、場をとりなすのが座長の仕事です。

続けて質問を受け付ける時は、「Any audience?」や「Any questions?」と続けると良いでしょう。

 

【次の発表者へと移る場合】

OK, let’s move on to our next speaker. From CCC Hospital, Dr.Jiro Sato.

 

・それでは、次の発表に移りましょう。CCC病院の佐藤次郎先生です。

 

質疑応答に区切りが付いたり、時間が来た時には、このフレーズで次の発表者へと移ることができます。

 

3.セッションを終える時におすすめの英語フレーズ

I would personally like to thank both the speakers and the audience for providing such an interesing session and discussion.  This session is now closed.  Thank you.

 

・このような興味深い発表とディスカッションを聞かせていたことを、発表者と聴衆の皆様に感謝したいと思います。これでセッションを終了とさせていただきます。どうもありがとうございました。

 

セッション終了時の挨拶では、発表者と聴衆、双方に感謝を表すのがポイントです。最後は座長自ら拍手を先導しましょう。

 

4.まとめ

国際学会の座長を務める際には、格調高い表現というよりは、シンプルで当たり障りのない英語表現を心がけましょう。特に、質疑応答のリードは腕の見せ所です。あらかじめ場面を想定して、英語フレーズをいくつかインプットしておくことで、余裕を持って対応できます。