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新入社員研修のオンライン化の効果とは?調査と事例でみる成功のコツ

2021.11.02

カテゴリ: 研修

最近は、新型コロナウイルスの影響をきっかけに、新入社員研修のオンライン化を推奨している企業が増加傾向にありますが、オンライン研修でも、従来の対面型での実施の様に研修を行うことができているのでしょうか。

 

そこで本記事では、オンライン研修の種類や特徴、実際にオンライン研修を導入している企業の成功例などを紹介していきます。

 

1.オンライン研修の種類・特徴

オンライン研修の種類とそれぞれの特徴について紹介します。

動画配信(eラーニング形式)

動画配信(eラーニング形式)とは、あらかじめ録画された研修用動画や、インターネット上で教材となるコンテンツなどを、新入社員が視聴して学習を行う形式です。

 

時間を選ばずに自分の好きな時間に受講できるメリットがあり、繰り返し視聴できることからも、復習材料として活用することができます。

 

ウェビナー

ウェビナーとは、「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせた造語です。

基本的には講義を一方的に聞く形ではありますが、チャットから質問を受けて回答するなど、一部では双方向的な面も持ち合わせています。

 

リアルタイムで配信がおこなわれるので、動画視聴型と異なり、アップデートした最新情報を伝えることができるメリットがあります。

 

双方向型オンライン研修

双方向型オンライン研修では、zoomなどのWeb会議ツールを使用してリアルタイムで対話を交えて行う形式です。

 

活発にコミュニケーションを取れることがメリットのため、参加者が大人数の場合でも、ブレイクアウトルーム機能を使い、数名のグループに分かれてグループワークを行うなど、研修内容に合わせて柔軟な対応が可能です。

 

2.オンライン研修を導入している企業の割合と実態

総務専門誌『月刊総務』を発行する株式会社月刊総務の調査結果によると、実際にオンライン研修を導入している企業は73.4%です。

 

そのうちの77.1%が「オンライン化は成功した」と話す一方で、59%がオンラインから対面に戻したいという調査結果になりました。

 

対面に戻したい理由としては以下の通りです。

 

「オンラインよりも対面の方が表情などがわかりやすい」

「参加者同士で交流を図ることができてモチベーションの向上に繋がる」

「対面の方が緊張感を持って受講できる」

 

 

次に、オンライン研修を導入している企業にオンライン研修のメリットを聞いたところ、以下の内容になりました。

 

「移動時間が削減できる」

「場所による制限がないので全国で実施できる」

「金銭的なコストが減る」

 

また、オンライン研修で感じたデメリットは以下の通りです。

 

「社員の交流機会が減る」

「実践型の研修が難しい」

「受け身になりやすい」

 

調査結果から、オンラインにすることでのメリットはあるものの、やはり対面での研修がやりやすいという声も多い印象でした。

 

この先、オンライン研修にはどのような対策や改善が求められるのでしょうか。

 

3.オンライン研修を成功させるためのコツ

オンライン研修を成功させるためのコツを主に3つご紹介します。

研修目的を明確にする

まずはオンライン研修を実施する目的を明確にしましょう。

研修を通して達成する目標が具体化されていなければ、新入社員も研修へのやりがいを見出すことができず、モチベーションの維持が難しくなります。

 

「研修の参加によって、新入社員にどのような姿になっていてほしいか」など、研修受講後のゴールを具体的に設定することで、オンラインで実施する場合の内容の選定が行いやすくなります。

研修目的を設定した上で、どのような研修内容にしていくのか組み立てていくることが重要です。

 

受講者の主体性を引き出す

オンライン研修では、どうしても受講者が受け身となってしまう場面が多く見られます。

特に、新しい知識を詰め込む事も多い新入社員研修では、情報過多によって集中力が切れてしまう場合も考えられるため、一方向型の場合でも受講者の主体性を引き出すことが必要です。

 

eラーニングやウェビナー形式が連続するカリキュラム設定であれば、双方向型の研修内容も織り交ぜることも1つの方法と言えます。

また、オンラインならではのブレイクアウトルーム機能も積極的に活用し、少人数でのグループワークをおこなうなど、受講者側の参加意識を促し、アウトプットも行える場を設けることで、集中力や定着度が向上します。

 

交流の場を設ける

オンライン研修では、同じ研修を受講する同期とオンライン上で繋がることができますが、先輩社員とは関わる機会がないので、社内のつながりを持つタイミングに不安を感じる新入社員も少なくありません。

そのため、積極的に交流の場を設けるようにしましょう。

 

例えば、仕事終わりに「オンライン飲み会」を開催してみたり、新入社員研修の中に先輩社員と話すことができる「交流会」を開くことで、組織として活発的なコミュニケーションをおこなうことができます。

 

4.オンライン研修が成功している企業事例3選

この章では、オンライン研修を導入して実際に成功している事例を紹介します。

凸版印刷

印刷会社である凸版印刷では、420名の新入社員に対して21人のトレーナーを配置(20人に1人の割合)し、27日間のオンライン研修をおこなった結果、研修満足度99%を実現することができました。

 

研修最終日に実施する総合テストでは、過去8年間の中で最も高い点数となったのです。

アンケートによると、「対面での研修と違ってオンライン研修の方が、研修内容を何度も見返すことができて有効である」と回答した人が76%もいました。

 

また、凸版印刷では、歩数や睡眠時間を計測できる「みんなのコンディションアプリ」を導入し、心身ともにコンディションを整えることにも重点を置きました。

チームに分かれて、1日の歩数を競い合う「ウォーキングワーク」を取り入れたことによって、運動不足の解消と集中力が向上されるなど、随所でオンラインのメリットを最大限活用し、研修を成功に導きました。


参考:TOPPAN|凸版印刷、新入社員在宅オンライン研修の成果について

 

ソフトバンク

ソフトバンクでは、新入社員約600名に対して入社式から新人社員研修までをフルリモートでおこないました。

新入社員へ内定時にIpadを支給していたことから、始めの週はIpadで学習をおこなってもらい、その間に初期設定を済ませたPC約600台を各自へ配送するなど、新入社員のインターネット環境、デバイス環境をいち早く整備することに成功しています。

 

研修内容は「ビジネス基礎トレーニング」と「新規事業提案」の2部構成となっており、「新規事業提案」では、実際に4〜5名のグループに分かれて、ディスカッションから資料の作成、最終日にはプレゼンを行う、という流れを全てリモートで完結させる内容でした。

 

受講者からは「研修という意味ではリモートでも足りる部分は多かった」「対面の講義よりも多くの質問が可能になった」などの声が寄せられ、

オンラインによって起こる”つながりの希薄化”などの課題も考慮しながら、「今後はオンラインを有効に取り入れたハイブリッド型の研修が浸透するのでは」と人事担当者は話しています。


参考:Softbank|ソフトバンクは約600名のリモート新入社員研修に、どうして成功した?

 

ホンダ

ホンダは、新入社員約600名を採用し、本来であれば三重県鈴鹿市にて1週間の研修を受講してもらう予定であった研修の全てを、オンラインで行うことが決定しました。

 

オンライン研修に伴い、研修期間も2ヶ月間延長した上で、主体的な人材に育て上げるため4つのワークショップを実施。ワークショップによって、インプットとアウトプットのバランスをとることで、受講者の主体性を重要視しています。

 

また、ワークショップ以外にもそれまで活用してこなかったeラーニングの活用や、講義が終了してからは毎日リフレクションを実施することで、内省力の強化もおこないました。

 

2ヶ月という長期研修ということもあり、モチベーションを維持することが課題になっていましたが、朝と夕方のミーティングで工夫したポイントなどをお互いに話し合ったりすることで、モチベーションの管理に努めることに成功。「質問や意見が出やすくなったメリットを実感した」と、人材育成グループリーダーの鈴木繁正氏は語っています。


参考:JMAM|【事例】本田技研工業|600人の新入社員研修をオンライン化。その成功の秘訣とは?

 

5.研修体制の強化で「優秀な人材の定着」へ

今回はオンラインでの新入社員研修の種類や特徴、実際に導入している企業の成功例などを紹介しました。

 

新入社員研修は、社会人としての自覚を持ち、即戦力化を図るためにも非常に重要な機会となっています。また、コロナ禍を経て採用市場が激化する中、ようやく自社の一員となった人材の定着(オンボーディング)の側面からも、より一層力を入れる必要があります。

 

しかし、リソースが確保できず、新入社員研修に注力できないという企業も少なくありません。そんな時には「アウトソーシングサービス」を活用しましょう。

 

研修の準備や運営をアウトソーシングすることで、研修担当者は研修内容の強化など、コア業務に集中して取り組むことができます。

 

 

弊社、株式会社ウィズアスでは、研修運営アウトソーシングービスを提供しており、研修の準備から運営までを一括で対応することが可能です。年間400件以上のアウトソース実績から、ノウハウを活かした万全の支援体制が整えられています。

 

その他にも、採用代行(RPO)サービス等、各種人事向けアウトソーシングサービスをご提供しております。採用業務の負荷を軽減させ、人材育成である研修へ力を入れたいとお考えのご担当者様にもおすすめです。

 

 

今回の記事を参考に一度オンライン研修の活用方法を改めて見直してみてはいかがでしょうか。

 

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参考資料:
テレワークナビ|実践してわかったオンライン新人研修を成功に導くポイントと質向上の3つの秘訣
PR TIMES|73.4%が対面研修のオンライン化に着手したが、59.0%がオンライン研修を対面に戻したいと回答
日本の人事部|【オンライン研修版】新入社員研修の選び方